アレルギー検査(39項目)

ALLERGY CLINIC

アレルギー科

お子さまのアレルギーに関する症状やご心配について、症状の出方やこれまでの経過を確認しながら、必要に応じて検査や治療をご提案します。

じんましんや湿疹、長引く咳やゼーゼー、くしゃみ・鼻水、目のかゆみなど、「繰り返す」「季節によって出る」「食べ物との関連が気になる」といった症状もご相談ください。

CONSULTATION

このような症状・ご相談

アレルギー症状は、皮膚、呼吸、鼻や目、おなかなど、さまざまな場所に現れることがあります。

検査結果だけで判断するのではなく、症状がいつ・どのような状況で現れたか、これまでの経過なども大切にしながら診察します。

食物アレルギー

食べ物を口にしたあとに、じんましんや赤み、咳、嘔吐などの症状がみられる場合は、食物アレルギーが関係していることがあります。

  • 食後にじんましんや赤みが出る
  • 食べたあとに咳き込む、ゼーゼーする
  • 特定の食べ物で吐くことを繰り返す
  • 離乳食をどのように進めたらよいか不安
  • 食物アレルギーがないか心配

症状が出た食べ物や量、食べてから症状が出るまでの時間なども診断の大切な手がかりになります。自己判断で食べ物を長期間除去せず、気になる場合はご相談ください。

皮膚の症状

湿疹や乾燥、かゆみ、じんましんなどを繰り返す場合は、アトピー性皮膚炎やアレルギーが関係していることがあります。

  • 湿疹を繰り返す
  • 肌が乾燥してかゆがる
  • じんましんを何度も繰り返す
  • 食べ物を食べたあとに発疹が出る
  • スキンケアを続けてもなかなかよくならない

皮膚の状態を確認し、必要に応じて治療だけでなく、ご家庭でのスキンケアについてもご案内します。

せき・ゼーゼーする症状

長引く咳や、ゼーゼー・ヒューヒューする呼吸を繰り返す場合は、気管支喘息などが関係していることがあります。

  • 夜や明け方に咳が出やすい
  • 運動すると咳き込む
  • 風邪をひくたびにゼーゼーする
  • ゼーゼー・ヒューヒューを繰り返す
  • 咳がなかなか治らない

症状が出る頻度や時間帯、季節、風邪との関係などを確認しながら診療します。

鼻・目の症状

くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを繰り返す場合は、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎が関係していることがあります。

  • 透明な鼻水が続く
  • くしゃみを繰り返す
  • 鼻をよくこする
  • 目をよくこする、かゆがる
  • 目の充血を繰り返す
  • 毎年同じ季節に症状が出る

花粉、ダニ、ハウスダストなど、症状の出る時期や生活環境との関係も確認します。

ALLERGY TESTING

アレルギー検査について

アレルギー検査は、「何に反応する可能性があるか」を調べるための手がかりのひとつです。

ただし、血液検査で反応がみられたからといって、必ずその物質によって症状が出るとは限りません。

当院では、現在みられている症状やこれまでの経過、食べ物との関係、季節性、生活環境などを確認したうえで、必要に応じて検査をご提案します。

Viewアレルギー39

Viewアレルギー39は、1回の採血で39種類のアレルゲンに対する特異的IgE抗体をまとめて調べる血液検査です。

花粉、ダニ、ハウスダスト、動物、食物など、身近なアレルゲンを幅広く確認できます。あわせて総IgEも測定し、アレルギー体質の傾向をみるための参考にします。

このようなときに検討します

  • 鼻水やくしゃみ、目のかゆみが続いている
  • 湿疹やじんましんを繰り返している
  • 咳やゼーゼーとアレルギーとの関係が気になる
  • 食べ物との関連が気になる症状がある
  • 原因がはっきりせず、複数のアレルゲンを幅広く確認したい

検査で確認すること

血液中の「特異的IgE抗体」を測定し、それぞれのアレルゲンに対して体が反応しやすい状態になっているかを確認します。

また、総IgEは血液中のIgE抗体全体の量を示す値で、特定の原因を示すものではありませんが、お子さまのアレルギー体質を考える際の参考になります。

検査できる項目を見る

Viewアレルギー39で調べられる項目

Viewアレルギー39では、食物20項目、吸入・その他19項目の計39種類のアレルゲンをまとめて調べます。

※以下の分類は、検査項目を分かりやすくご覧いただくために当院サイト上で整理したものです。

食物アレルゲン
卵・乳
  • 卵白
  • オボムコイド
  • ミルク
穀類・豆・種実類
  • 小麦
  • 米
  • ソバ
  • ピーナッツ
  • 大豆
  • ゴマ
甲殻類
  • エビ
  • カニ
魚類
  • マグロ
  • サケ
  • サバ
肉類
  • 牛肉
  • 鶏肉
  • 豚肉
果物
  • キウイ
  • リンゴ
  • バナナ
吸入・環境アレルゲン
室内・環境|通年性
  • ヤケヒョウヒダニ
  • ハウスダスト1
  • ガ
  • ゴキブリ
動物|通年性・環境
  • ネコ皮屑
  • イヌ皮屑
樹木花粉|季節性
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ(属)
  • シラカンバ(属)
イネ科花粉|季節性
  • カモガヤ
  • オオアワガエリ
雑草花粉|季節性
  • ブタクサ
  • ヨモギ
カビ・真菌|環境
  • アルテルナリア
  • アスペルギルス
  • カンジダ
  • マラセチア(属)
接触・その他
  • ラテックス

アレナビ45+1

アレナビ45+1は、指先から少量の血液を採取し、45種類のアレルゲンに対する特異的IgEと、総IgEをまとめて調べる検査です。

通常の静脈採血とは異なり、指先から少量の血液を採取して検査できることが大きな特徴です。

このようなときに検討します

  • 腕からの採血を怖がってしまう
  • 少量の採血でアレルギー検査を受けたい
  • 鼻・目・皮膚など複数のアレルギー症状が気になる
  • 原因がはっきりせず、幅広く確認したい

検査で確認すること

食物のほか、花粉、ダニ、ハウスダスト、動物など、日常生活で接する機会の多いアレルゲンを幅広く確認します。

また「+1」として総IgEも測定します。総IgEは、体内にあるIgE抗体全体の量を確認するもので、特定のアレルゲンを調べる特異的IgEとは役割が異なります。

お子さまの年齢や指の大きさ、検査時の状態などによっては、通常の採血による検査をご提案する場合があります。

検査できる項目を見る

アレナビ45+1で調べられる項目

アレナビ45+1では、食物28項目、吸入17項目の計45種類のアレルゲンに加えて、総IgEを調べます。

※以下の分類は、検査項目を分かりやすくご覧いただくために当院サイト上で整理したものです。

食物アレルゲン
卵・乳
  • 卵黄
  • 卵白
  • 牛乳(ミルク)
穀類・豆類
  • 小麦
  • ソバ
  • 大豆
  • ヤマイモ
ナッツ・種実類
  • ピーナッツ
  • クルミ
  • アーモンド
  • カシューナッツ
  • ゴマ
甲殻類
  • カニ
  • エビ
果物・野菜
  • リンゴ
  • バナナ
  • モモ
  • オレンジ
  • キウイ
  • トマト
魚介類
  • サケ
  • サバ
  • イカ
  • いくら
  • アニサキス
肉類
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉
吸入・環境アレルゲン
室内・環境|通年性
  • ヤケヒョウヒダニ
  • ハウスダスト
  • ガ
  • ユスリカ
  • ゴキブリ
動物|通年性・環境
  • ネコ皮膚
  • イヌ皮膚
樹木花粉|季節性
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ
  • シラカンバ
草・雑草花粉|季節性
  • カモガヤ
  • ブタクサ
  • ヨモギ
カビ・真菌|環境
  • アスペルギルス
  • アルテルナリア
  • マラセチア
+1 総IgE

45種類の個別のアレルゲンに対する「特異的IgE」に加えて、血液中のIgE抗体全体の量を示す「総IgE」も測定します。

総IgEは特定の原因物質を示すものではなく、ほかの検査結果や症状、これまでの経過とあわせて判断するための指標のひとつです。

Viewアレルギー39とアレナビ45+1の違い

どちらも、複数のアレルゲンをまとめて確認できる検査ですが、採血方法や検査項目などに違いがあります。

Viewアレルギー39は通常の採血で行い、39種類のアレルゲンを調べます。

アレナビ45+1は指先からの少量採血で、45種類のアレルゲンと総IgEを調べることができます。

調べられる項目の違いを見る

2つの検査では調べられる項目も少し異なります

多くの項目は共通していますが、それぞれにのみ含まれるアレルゲンもあります。

Viewアレルギー39に含まれ、アレナビ45+1には含まれない主な項目
  • オボムコイド
  • 米
  • マグロ
  • オオアワガエリ
  • カンジダ
  • ラテックス
アレナビ45+1に含まれ、Viewアレルギー39には含まれない主な項目
  • 卵黄
  • クルミ
  • ヤマイモ
  • アーモンド
  • カシューナッツ
  • モモ
  • オレンジ
  • トマト
  • イカ
  • いくら
  • アニサキス
  • ユスリカ

検査項目の多さだけで選ぶのではなく、お子さまの症状や年齢、疑われるアレルギー、採血方法などを確認したうえで、適した検査をご提案します。

当院での検査の使い分け

当院では、アレルギー検査が必要と判断した場合、原則としてViewアレルギー39を基本に検討しています。

Viewアレルギー39は、幅広いアレルゲンをまとめて確認でき、検査結果までの時間も比較的短いため、日常診療で使いやすい検査として当院では主に使用しています。

一方で、

  • 小さなお子さまなどで、通常の採血に必要な血液量を確保することが難しい場合
  • Viewアレルギー39には含まれていないアレルゲンを確認したい場合
  • お子さまの状態や症状から、アレナビ45+1の方が適していると判断した場合

には、アレナビ45+1を補助的に使用します。

どちらの検査を行うかは、項目数だけで決めるのではなく、お子さまの年齢、症状、疑われるアレルギー、採血のしやすさなどを確認したうえで医師が判断します。

検査結果は症状とあわせて判断します

アレルギー検査で陽性になったことと、実際にそのアレルゲンによって症状が起きることは同じではありません。

特に食物アレルギーでは、

  • 実際に食べたことがあるか
  • 食べたときに症状が出たか
  • どのくらいの量で症状が出たか
  • どのような症状だったか
  • 食べてからどのくらいで症状が出たか

なども大切な情報になります。

検査結果だけをもとに食べ物を除去したり、アレルギーの原因を決めたりするのではなく、症状やこれまでの経過、診察所見とあわせて医師が判断します。

SUBLINGUAL IMMUNOTHERAPY

舌下免疫療法

当院では、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法を行っています。

舌下免疫療法は、原因となるアレルゲンを含むお薬を毎日少量ずつ服用し、体を少しずつアレルゲンに慣らしていく治療です。

くしゃみや鼻水などが出たときに症状を抑える治療とは異なり、アレルギー反応そのものを和らげ、長期的な症状の改善を目指します。

対象となるアレルギー

現在、当院で行っている舌下免疫療法の対象は以下のとおりです。

  • スギ花粉症
  • ダニによるアレルギー性鼻炎

スギやダニに対する検査が陽性であるというだけではなく、実際の症状やこれまでの経過を確認し、原因となるアレルゲンを診断したうえで治療を検討します。

スギ花粉症の舌下免疫療法

毎年スギ花粉の時期になると以下のような症状がみられる場合に、治療の選択肢となります。

  • くしゃみが続く
  • 鼻水が止まらない
  • 鼻がつまる
  • 目がかゆい
  • 薬を使用しても症状がつらい

スギ花粉症の舌下免疫療法は、治療を開始する時期にも注意が必要です。

症状や時期を確認したうえで、治療を始められるタイミングをご案内します。

ダニによるアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法

季節にかかわらず以下のような症状がある場合は、ダニによるアレルギー性鼻炎が関係していることがあります。

  • 鼻水が続く
  • 鼻がつまる
  • くしゃみが多い
  • 朝起きたときに症状が強い
  • 一年を通して鼻炎症状がある

検査や症状の経過、生活環境などを確認し、ダニが原因となっていることを確認したうえで治療を検討します。

治療の進め方と期間

舌下免疫療法は、少ない量のお薬から治療を始め、体調を確認しながら通常量へ切り替えていきます。

  1. 1日目|院内で初回服用

    少ない量のお薬から治療を開始します。
    初回は院内で服用し、体調の変化や副反応がみられた場合にすぐ対応できるよう、服用後の経過を確認します。
    服用後15分程度は院内で体調の変化がないか確認します。

  2. 2〜7日目|ご自宅で服用

    少ない量のお薬をご自宅で毎日服用します。体調の変化がないか確認しながら継続します。

  3. 8日目|再来院・通常量へ切り替え

    8日目には必ずご来院いただき、通常量のお薬へ切り替えます。
    服用量が増えるタイミングのため、この日も院内で服用していただき、体調の変化がないことを確認します。
    服用後15分程度は院内で体調の変化がないか確認します。

  4. その後|ご自宅で毎日継続

    通常量のお薬をご自宅で毎日服用し、定期的に受診しながら治療を続けます。

※8日目に必ずご来院いただくため、治療開始日は8日目に受診できる日から逆算して決定します。

舌下免疫療法は、数週間や数か月で終了する治療ではありません。十分な効果と治療終了後の効果の持続を期待するため、一般的に3〜5年程度の継続が推奨されています。

どのような効果が期待できますか?

治療によって以下のような効果が期待できます。

  • くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が軽くなる
  • 症状を抑えるために使用する薬を減らせる
  • 花粉の時期を以前より過ごしやすくなる

ただし、すべての方に同じ効果が得られるわけではなく、十分な効果がみられない場合もあります。

副作用について

服用後に口やのどを中心とした以下のような症状がみられることがあります。

  • 口の中がかゆい
  • 舌や唇が腫れる
  • のどに違和感がある
  • 耳の中がかゆい

多くは軽い症状ですが、まれに強いアレルギー症状が起こる可能性もあります。

服用方法や、体調が悪い日・口の中に傷がある場合などの対応について、治療開始時に詳しくご説明します。

治療を始められない場合もあります

お子さまの年齢や体調、喘息の状態、服用している薬、ほかの病気などによって、舌下免疫療法を開始できない場合があります。

また、毎日の服用を長期間続ける必要があるため、お子さま自身が正しく服用できるか、ご家族と一緒に継続できるかも大切です。

舌下免疫療法をご希望の方へ

「毎年花粉症がつらそう」「一年中鼻炎症状が続いている」「薬を使い続ける以外の治療方法も知りたい」といった場合はご相談ください。

まず症状やこれまでの経過を確認し、必要に応じてアレルギー検査を行ったうえで、舌下免疫療法の対象となるかを判断します。

FIRST VISIT

受診前にお持ちいただくもの

  • 資格確認書またはマイナ保険証・こども医療費受給資格証
  • お薬手帳、現在使用しているお薬や保湿剤などが分かるもの
  • 症状が出たときの写真、食事内容や症状の記録(ある場合)
  • 他院で受けた検査結果・紹介状(ある場合)

ご相談内容によっては、当日の体調や服用中のお薬により検査を見合わせる場合があります。